竹笹堂は入り組んだ路地の中の、雰囲気のいい場所にあった。2階に上がって、まず日本の木版画は水彩絵の具で色を付けること、色が落ちないように「にかわ」という接着剤を使うこと、木版の版木は桜の木を使うことを伺った。
必要であるものが売れる、必要でないものは必要になるようにすればいい、という言葉がとても印象に残った。他の伝統工芸品にもこの考え方を応用できれば、これからの伝統工芸品の未来は残されるのかもしれないと思う。また、竹笹堂の中に掛けてあった絵が目に留まった。少しずつ違う青色がそれぞれ存在感を持ちながら調和していて、これも版画の良さなのだと思った。