京扇子における意味のイノベーション

  • 京扇子の歴史は古く、平安時代の初期に、当時筆記用具に代えて使用されていた木簡から派生し、京都で作られたのがはじまり。
  • 紙が大変貴重であった当時、様々なことを記録する木簡はその記録用として何枚も綴じ合わせる必要があり、それが最初の扇 「桧扇(ひおうぎ)」 を生み出した。
  • 天長年間に建立された御影堂(みえいどう)にて、滅亡した平家の玉織姫が寺僧と共に租扇 「阿古女扇(あこめおうぎ)」を作ったのが、京都における扇子の発祥とされている。

資料

学生のコメント

この講義では京都にきてからずっと研究したいと思っていた京都の伝統産業に触れることができとても有意義な時間でした。特に良かったことは伝統産業の経営者の方のお話を聞けたことです。他の講演などと違ってご自身の体験談の中に成功したことばかりでなく失敗したこと、日常生活のお話がありとても現実味がありました。また横の繋がりを大切にしていることなど自分のイメージ通りの京都の伝統がそこにありましたし、今後の展望、新しい取り組みについてもお話頂き最後まで興味深いものでした。最後にこうした講演や普段の講義を踏まえて取り組んだ今回の意味のイノベーションの提案は予想していた以上に形にするのが難しいものでしたが守ってきた伝統やイメージとは違うものを作り上げていくことの大変さを一部ながら感じることができとても新鮮でしたし勉強になりました。

プレビュー

【教員名】松岡憲司
【フリガナ】マツオカ ケンジ
【ゼミ・プロジェクト名】老舗プロジェクト