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Graduate School of Economics

経済学研究科

研究科長メッセージ

実践的な経済分析ができる高度な職業人を育成します

経済学研究科長 大原 盛樹

 龍谷大学大学院経済学研究科は、先端的で高度な研究力を持つ多数の教員を有しており、それを実践的な職業人の育成に活かすべく全力を傾けています。今日の大学院の社会的役割は、研究者を育成するだけでなく、ビジネスや行政等において、グローバル社会の諸課題の解決に貢献する高度な人材を輩出することにあります。私たち経済学研究科も、博士後期課程でこの5年間毎年博士号取得者を産み出すなど研究者の育成で実績をあげていますが、同時に、修士課程では実社会で需要が高まるばかりの実践的な経済分析をする力を持つ人材を育てることに焦点を当てています。

 社会のニーズにいち早く応えるべく改革を続けていますが、2024年度から新たに取り組む点を三つ紹介しましょう。

 (1) 英語によるPBL(project/problem-based learning)科目の新設

 経済学研究科は、本学で数少ない英語のみで学位がとれる修士課程のコース(English-based Degree Programと言います)を常設しており国際協力機構(JICA)や文科省の国費奨学金を得たグローバル・サウス諸国からの留学生が学んでいます。2024年度から彼らと日本語による授業を中心とする他の学生が一緒に学び合う「PBL実習」科目を新設します。実際のビジネスや地域開発の現場で、フィールドワークやデータ分析を交えながら、当事者の方々と課題の解決策を一緒に考え、提案してゆく授業です。それを英語で行うことで、現実を見抜く視野と実践的な分析能力、そして国際性を高めていきます。

 (2) 教学スタッフの充実と多様化

 様々なバックグラウンドと多様な関心を持つ本研究科の学生達を導く上で、教学スタッフの充実が必要です。本研究科のスタッフの専門領域は広く、理論・思想・歴史、政策・応用、国際・民際の3分野で様々な科目を提供しています。国際性と実務経験を持つスタッフも多いのですが、2024年度から大学院の教学を充実させるべく、カーボベルデというアフリカの国出身の教員が就任されます。本研究科で経済学博士号を取得したエコノミストであり、母国で財務官僚を経験され、日本でビジネスに携わったこともある方です。上記の英語プログラムで学ぶ留学生と主に日本語で授業を受ける学生がともに学ぶ環境づくりにも貢献してくれるでしょう。

 (3) 「研究ワークショップ」による多角的・系統的指導の展開

 学内外の先端的な研究を行う専門家による「研究ワークショップ」を定期的に開催し、研究科の全学生が頻繁に「本物の研究」に触れる環境を整えます。教員の研究活動をより活発にするだけでなく、学生の参加・報告とそこでの議論の機会を増やし、高い水準での多角的・系統的な指導を実現していきます。

 以上に止まらず、変わり続ける世界と高まる実社会のニーズ、そして学生達の多様な関心と高い希望に応えるべく、私たちも常に変わっていきたいと思います。本研究科を修了する全ての学生に社会でより美しい花となって咲いていただけるよう、全力を尽くしてまいります。

経済学研究科長
大原 盛樹

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