製品

フィジカルアセスメント 教育用全身モデル 「フィジコ」

教育用全身モデル 「フィジコ」

京都科学は数多くの製品を作っていますが、今回はそのなかでも、訪問時とくに興味深かった、「フィジコ」、「新生児モデル人形 柔シリーズ」、「ファントム」の3つを紹介します。

参照「京都科学HP


検査中の「フィジコ」です

検査中の「フィジコ」です。

最初に紹介するのが、教育用全身モデル「フィジコ」です。「フィジコ」は12種類の病気の患者を再現できます。これを利用して、医学生などが医療トレーニングを行っています。「フィジコ」は京都科学の目玉商品です。製造工程では、社員やパートの方が、「フィジコ」の身体を開いて、中に埋め込まれた精密機械をチェックしながら、一体一体丁寧に組み立て作業をしていました。


私たちは、完成した「フィジコ」を使って医療トレーニングの体験をしました。目の部分に光を当てると反応して瞳孔が開きます。また、聴診器を「フィジコ」に当ててみました。案内してくださった総務部総務課長の森健司さんが、パソコンを使って、「フィジコ」の鼓動や脈を速くするように操作すると、聴診器から聞こえてくる鼓動や脈も実際に速くなりました。人間さながらの動きをするように作り込まれているのだと実感しました。

基盤を開いて検査をしています

基盤を開いて検査をしています。

マイクもついているのでしゃべります

マイクもついているのでしゃべります。

体験コーナーにある「フィジコ」です

体験コーナーにある「フィジコ」です。


新生児モデルの人形 柔シリーズ

次に紹介するのは、「新生児モデル人形 柔シリーズ」です。これは、京都科学の初期(昭和5年)段階から取り扱っている製品です。新生児モデルと呼ばれるこの赤ちゃん人形は、長年にわたって試行錯誤を繰り返し、今の形にたどり着きました。

新生児モデルについて説明してくださった、総務部総務課長の森健司さん。まるでわが子を自慢するかのように話される姿から、この製品の開発に熱意をもって取り組んでこられたことがうかがえました。


例えば、初期のものは顔のつくりが少々不気味だったため、愛着がわきにくいとの意見が寄せられました。そこで、写真のような愛らしい見た目に改良していきました。
開発で苦労したのは、沐浴の指導や実習の際に必要な防水機能です。関節から水が浸入してくる弱点を克服するため、関節部をゴム素材などに換えるといった工夫が施されています。


医療画像用「ファントム」

単純撮影用全身ファントム PBU-50

単純撮影用全身ファントム PBU-50

引用元

引用元

最後に紹介するのが、医療画像用「ファントム」です。同シリーズは人体と同様にエックス線に対応している(つまりX線で写真を撮った時、人間と同じようなレントゲン写真を作ることができる)、次世代型の人体模型です。エックス線の実験や練習などに幅広く利用できる同製品の開発研究に、京都科学は現在特に力を注いでいます。
その利用方法は多種多様です。例えば、小さなボールなどを胸部の「ファントム」に仕込ませれば、エックス線で写真撮影をした時に、癌などの腫瘍がどのように写真に写るかを調べる実験ができます。


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