教育理念

伝統にもとづいて

1961年、高成長時代の始まりのころ、文学部の単科大学であった本学は、伏見深草の地に経済学部を創立することによって、総合大学への第一歩を踏み出しました。それ以来、約30年を経た1989(平成元)年、瀬田学舍の開設により、本学は仏教系初の総合大学として完成しました。その過程において、経済学部は常に全学の先頭に立って教学改革に努力してきました。経済学部の教育理念は建学の精神である浄土真宗の精神学問の自由を基軸とするリベラリズムに支えられています。

21世紀の人材へ

今日、景気が上向きになりつつも、労働環境の変化、少子高齢化に伴う年金問題、環境問題などの経済問題が山積みです。2006年度より経済学部は現代経済学科と国際経済学科の2学科を開設しています。そして具体的な目標として、現代経済学科では「計画立案ができる人材の育成」、国際経済学科では「国際舞台で活躍できる人材の育成」を掲げて、「豊かな教養と経済学の専門知識を持ち、グローバル時代の国際地域経済・社会において活躍できる人材」を育成します。

充実したカリキュラム

これらの目的を達成するために、次のようなカリキュラムの特徴を持っています。まず、大学生として身につけるべき豊かな教養と基礎学力を徹底して身につけるようにします。また、経済学部での学修の動機付けをして専門教育への導入をはかるために、入門的なゼミも含めた充実した導入教育科目を用意しています。専門教育の核として少人数ゼミを中心とした経済学の専門性の積み重ねを支援していきます。そして、初年次から情報処理リテラシーの科目を全員が履修し、データ処理、情報分析能力を高めるようにしています。さらに、問題発見・政策提言能力を身につけるため、ボランティア、インターンシップ、フィールドワーク型授業などの豊富な学外体験実習を用意しています。

ニーズに合わせて

これらのカリキュラムは、セメスター制によって半期ごとに積み重ねができ、グレードナンバー制によって系統的履修を容易にしています。また、2年次後期からの演習Iを履修することによって、学科の配属が決まります。学科配属後は、ゼミ担当者の指導により、学科に設置されたプログラム科目を学生諸君のニーズに合わせて履修していき、卒業研究を完成することによって、目標を達成します。なお、従来どおり4つの深草学舎4学部共通コースも設置し、多様なニーズに応えられるように工夫されています。

おわりに

学生諸君が、経済学部の教育理念とそれを実現するためのカリキュラムの特徴を十分に理解し、われわれ経済学部のスタッフに積極的に働きかけ、この1年間に十分な学習成果を挙げられることを期待します。

このページのトップへ戻る