2011年11月6日(日)深草学舎開設・経済学部創設50周年記念式典・記念講演会が挙行されました。実施会場の顕真館には、400名を超える来賓・招待者・一般聴講の方々が一同に集い、ともに50周年をお祝いしました。記念式典では厳粛な雰囲気の中、学長、学部長からの式辞、ご来賓からの祝辞を賜り、深草学舎開設と経済学部創設50年の歩みについて、再度認識するとともに、今後の発展に向け結束を固める良き機会となりました。
記念式典後の講演会においては、三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長である中谷巌氏より、「世界史の中の日本−直面している課題と対応策−」という演題にてご講演を賜り、現在の世界の状況を、これまでの歴史背景を踏まえた上でご説明を頂き、日本がおかれている状況、またその中で我々のすべき事は何であるかについてお話いただきました。来場者からは分かりやすく、大盛況の内に終えることができました。
1.開式の辞~恩徳讃 |
2.学長式辞 |
3.学部長式辞 |
4.浄土真宗本願寺派総長・本学理事長祝辞 |
5.経済学部同窓会会長祝辞 |
6.学歌~閉式の辞 |
1.現在の世界の状況 |
2.西欧諸国の発展 |
3.近代日本の戦争史 |
4.植民地時代の終焉と先進国経済の実態 |
5.世界金融市場の状況と戦後日本の経済 |
6.失われた日本の20年と今後日本のすべきこと |
龍谷大学経済学部は、池田勇人の所得倍増政策とともに生まれ、2011年度に創設50周年を迎えます。その間日本経済は、1980年代にジャパン・アズ・№1といわれるまでになっておきながら、現在は「失われた20年」から脱出できないまま混迷と閉塞感にさいなまれています。輝かしい21世紀を切り拓くために、本学経済学部教授により以下の公開講座を開き、皆様とともに打開策を考えたいと思います。
(寺田 宏洲 教授) 5月12日(木)
戦後日本経済(−政治−社会)の関係を四つの期に分けて,そこでのメカニズム、政策効果、時代的特徴を把握する。このことによって,何故「失われた二十年」になっているかを理解し,併せて二十一世紀への展望を拓きたい。
(西垣 泰幸 教授) 5月19日(木)
長期化する経済停滞のもとで、今日本は他に例をみない高齢化社会に向かいつつある。経済不況のもとで税収が低下しつつあり、逆に、年金、医療など社会保障にかかわる支出は年々大幅な増加傾向を示している。高齢化社会において「生活の安心」を支えるセーフティネットとしての社会保障制度は、今後、いかにあるべきか、また、それを支える税制のあり方について、先進諸外国、福祉先進国の例にもふれながら解き明かします。
(竹中 正治 教授) 5月26日(木)
「銀行の定期預金にしておいても金利がほとんどゼロ」「高利回の外債を買ったら円高で損した」「高利回りをうたう投資信託を買ったら元本を大きく割れ込んだ」「国債は本当に安全なの?」など、多くの人が資産運用に悩む時代です。もと三菱東京UFJ銀行のエコノミストで、金融・投資市場の理論から実態まで詳しく、かつ自ら個人投資家としてユニークな投資を実践している竹中正治教授が賢い投資の秘訣を分かりやすく解説します。
(西本 秀樹 教授) 6月2日(木)
「電子政府」とは、コンピュータ・ネットワークや情報基盤を用いて行政を効率化することで、住民にとって、利便性の高い行政サービスを受けることを目的の一つとしています。この講座では、諸外国の電子政府サービスの最先端事例を示し、その利便性や住民の反応を紹介します。また、欠点や失敗事例なども紹介し、今後の日本の電子政府サービスはどうあるべきかを皆さんと一緒に考えてみたいと思っています。また、龍谷大学の私の研究プロジェクトでは、このような日本の現状を、様々な調査研究データ分析をもとに、各国と比較しながら明らかにし、市民や利用者にとってより身近で使いやすい電子政府のあり方や改善の方法を提言しており、これらの内容についてもお話ししたいと思います。
(河村 能夫 教授) 6月9日(木)
TPPは、現在の日本農業を取り巻く国際関係を象徴するキーワードとなった。経済のグローバル化が進行する国際レベルでは、農産物は貿易摩擦のシンボルとなる傾向が強く、WTOでの合意形成も難航している。農業という産業特性とともに、国家間の経済的・政治的・文化的差異が、そこに集約されやすいからである。重要なことは、世界的な視野で農業を相対化して客観的に評価することである。本講義では、(1)農業の産業としての特質、(2)産業構造の中の農業と地域社会である農村との社会経済的規定関係,(3)近年の国際化時代における日本農業・農村のあり方と食料問題について考察する。
(岡地 勝二 前経済学部教授) 6月16日(木)
物とサービスの移動がスムーズに行くことが世界経済の発展の鍵である、と言われている。このことがなされるためには世界的な金銭の受け取りがスムーズになされなければならない。これの 中核をなしているのがいわゆるドル体制といわれるものであるが、この体制がはたしていつまで続くのか、もしこれが崩壊するとすればどのような体制が構築されるのか、日本の円はアジア、世界で通用するのか、など世界の通貨に関する問題は極めて重要な問題である。そこでこの講義では世界の通貨体制の問題に関して議論していきたいと思っている。
日時 | 2011年4月18日(月)~ 6月6日(月)の月曜5講時目 |
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場所 | 龍谷大学深草学舎 21号館202教室 |
内容 | 経済学部同窓会からの寄付による、経済学3回生向けの就職活動の支援セミナー |
講師 |
本田勝裕 カリスマ・キャリア・コンサルタント |
コーディネータ | 竹中 正治 教授 |