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Faculty of Economics

経済学部

学科紹介

経済学科

Projects プロジェクト紹介

行動経済学

▼解決を目指す「社会課題」

意思決定の難しさと非合理な選択

経済モデルで複雑な社会に迫り
非合理な選択のメカニズムを解明する

内田 萌々華さん

内田 萌々華さん

3年生(兵庫県立宝塚西高等学校 出身)

「選択の過負荷」に悩む現代人
心理的傾向を探り、より良い行動へ導く

現代社会は情報があふれ、多くの人が「選択の過負荷」による意思決定の困難に直面しています。

特にSNS 上の情報過多や金融リテラシーの不足、健康行動の改善といった課題に対し、従来の経済理論だけでは解決できない側面が浮き彫りになっています。この科目では、「人はなぜ非合理的な選択をするのか」という問いを軸とし、経済学に心理学の視点を取り入れた「行動経済学」を探究します。特長は、理論の学修にとどまらず、実社会への応用を徹底して考える点です。例えば、人の心理的傾向を利用してより良い選択を促すナッジや、誘惑に負けないための仕組みづくりなど、具体的な解決策を検討します。「人は合理的ではない」という前提に立つことで、他者理解が深まりました。複雑な経済問題を「人間らしさ」から解き明かす学びは、自らの選択や、政策・サービス設計にも活きる一生モノの財産です。

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兵庫 一也 教授

兵庫 一也教授

[専門分野]意思決定理論、数理経済学、ミクロ経済学

既存の理論を「拡張」する技術を修得
複雑な社会をひも解く「科学の営み」を学ぶ

現代社会はさまざまな事象が複雑に入り組んでいて、何が真の問題なのかを見極めることさえ容易ではありません。

この科目では、まず基本的な経済学を学び、次にプロスペクト理論などの視点から、なぜ社会に非合理な選択があふれているのかを追究していきます。重要なのは、複雑な現実を「経済モデル」で単純化し、問題を明確にする技術です。もし理論が現実と乖離していても、安易に過去の理論を捨てるのではなく、何が足りないのかを観察し、既存の枠組みを拡張してより精緻な理論を組み立てる。この「科学の営み」こそが、実社会でも通用する真の課題解決力を養います。学生たちには、理論の長所と短所を冷静に整理する力を身につけ、既存の知見を大切にしながらも、自らの手でより良い仕組みを構築できるよう成長してほしいと願っています。

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地域産業論

▼解決を目指す「社会課題」

少子高齢化と地域格差、中小企業の減少

日本経済における中小企業の役割を学び
持続可能な地域産業の仕組みを考察する

新垣 友貴さん

新垣 友貴さん

3年生(大阪府立旭高等学校 出身)

産業集積地の工場数減少による
後継者不足と住工混在問題に迫る

この科目では、日本経済を根底から支える中小企業の役割を「政策」「構造」「経営」という3つの観点から学びます。

そこから見えてくるのは、中小企業が抱えるリアルな問題です。私は産業集積地の工場数減少が引き起こす、後継者不足と住工混在問題に着目しました。住宅と工場が混在することで生じる摩擦を解消するには、工場側の高い技術による環境改善が必要です。しかし、中小企業が置かれている状況を考えると、工場側の努力だけでは難しいのも事実です。その鍵を握るのが、行政支援ではないでしょうか。例えば、企業を後押しする条例や制度の施行によって解決できるのではと考えています。この科目を通じて、地域経済の発展に中小企業が果たすべき役割や直面する問題について、自分なりの意見をもてるようになりました。今後も社会課題から目を逸らさず、解決策を模索していきたいと思います。

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藤川 健 准教授

藤川 健准教授

[専門分野]中小企業論、中小企業経営論、地域産業論

政策と仕組みで中小企業の活路を見出し
少子高齢化と地域格差の壁に挑む

日本社会は今、加速度的に進む少子高齢化と地域間格差の拡大、そして地域経済を支えてきた中小・零細企業の著しい減少という深刻な局面にあります。

これらが引き起こす地域経済の疲弊は、日本の未来に関わる重大な問題です。この科目では、企業を産業別に把握し、多様な産業がどのように絡み合い、地域経済を循環させているのかを構造的に分析します。重要なのは、単なる現状把握にとどまらず、中小・零細企業が安定して誕生し、成長できる「フィールド」や「仕組み」をどう構築していくかという視点です。地域を支える中小企業に関する正しい理解は、実効性のある地域産業政策の立案や評価へとつながります。多種多様な産業が地域社会に果たす役割を学ぶことで、地域社会が抱える課題に対して能動的に関与し、解決策を提示できる「地域経済の変革者」へ成長していくことを期待しています。

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地方財政論

▼解決を目指す「社会課題」

自治体の財源不足と公共サービスの維持

地域社会を支える財政の仕組みを分析し
地方自治の豊かな未来をデザインする

世古 夏帆さん

世古 夏帆さん

3年生(三重県立伊勢高等学校 出身)

社会課題を「自分ごと」としてとらえ
財政の視点から社会のあり方を考察する

応用政策プログラムでは、地方財政の仕組みと、国と地方自治体の財政関係を学び、持続可能な財政運営のあり方を考察します。

かつての私は、人口減少や地域の財政といった問題は、自分とは遠い世界の話だと思っていました。しかし人口減少や財政問題など複雑な課題を具体例として学んでいくなかで、これらの課題が私たちの生活に密接につながっていることに気づかされました。資料を読み解きながら「なぜこうなっているのか」「このままだとどうなるのか」と自問自答する習慣が身につき、物事を一歩深く考える力が伸びたと実感しています。社会の仕組みを詳しく知ることは、自分の視野を広げ、将来どのように社会と関わっていきたいかを考えるきっかけにもなりました。単に知識を「知る」だけでなく、社会の問題を「自分ごと」としてとらえ、解決への道筋を論理的に考える姿勢を養えたことが、一番大きな成長です。

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加藤 秀弥 教授

加藤 秀弥教授

[専門分野]財政・地方財政

公共心と経済理論で持続可能な社会へ
人口減少時代の地方自治を守る

人口減少が加速する日本社会において、過疎化が進んでいる地方自治体は深刻な財源不足に直面するとともに、公共サービスの維持という重大な課題を抱えています。

上下水道や消防、警察、教育など、私たちの生活基盤である公共サービスが立ちゆかなくなれば、地域経済の活力は失われ、自治体の存続も危ぶまれます。この科目では、国と地方の役割分担や地方分権に関する経済理論を学び、地方財政のあるべき姿を探究します。具体的に、財政構造改革や地域間連携による財源基盤の強化、コンパクトシティー化による公共施設の集約や公共サービスの効率化など、持続可能な自治体運営の手法を考察します。地方自治体を含めた日本のありかたを考え、地域の財源やサービスの仕組みを理解することで、利己的な視点ではなく、より広い視野である「公共心」をもって地域課題に向き合える人材に育ってくれることを期待しています。

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国際ビジネス論

▼解決を目指す「社会課題」

多国籍企業の社会的責任

巨大化する企業の論理と実態を解明し
持続可能な世界経済を構想する

安部 恵梨佳さん

安部 恵梨佳さん

2年生(京都府立朱雀高等学校 出身)

労働環境や文化にも焦点を当て
企業の海外展開を多角的に考察する

企業の海外進出が加速する現代、多国籍企業の影響力は経済活動にとどまらず、現地の労働環境や人材育成、文化摩擦など、社会全体に及んでいます。

この科目では、多国籍企業や海外直接投資(FDI)の実態と理論を理解し、企業が国境を越えるメカニズムを分析します。特長は、講義にとどまらない実践的な学びです。ビデオ視聴やグループワークを通じて議論を深め、本社と海外子会社の価値観の隔たりなど、正解のない課題に対して論理的な解決策を探っていきます。他者の意見を尊重しながら解決策を検討することで、企業活動を利益だけでなく、環境や文化の違い、技術競争といった社会への影響を含む多角的な視点でとらえる姿勢が身につきました。チームで複雑な国際経営の課題に挑む協働力は、将来どのような舞台でも、持続可能な社会の構築に貢献できる力になると実感しています。

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畠山 俊宏 准教授

畠山 俊宏准教授

[専門分野]国際経営論

国境を越える企業の行動原理を読み解き
世界経済における真の役割と責任を問う

巨大な多国籍企業の売上高は一国の経済規模に匹敵することもあり、その活動は世界の産業発展や雇用に甚大な影響を与えます。

一方で、不適切な経営や不正な納税、理不尽な雇用は、世界経済に多大な損失をもたらしかねません。この科目では、新興国への進出や海外工場の設立といった海外直接投資の理論や、生産・研究開発などの機能がなぜ国際化するのかという論理を体系的に学びます。ゴールは、企業行動の分析を通じて、その社会的責任を問う視点を養うことです。企業は自社の利益だけを追求するのではなく、自社が社会に与える影響の大きさを自覚し、社会の一員としてステークホルダーと良好な関係を維持する必要があります。多国籍企業が及ぼす正と負の影響を客観的にとらえ、国際社会で果たすべき役割を自ら考えられる、真のグローバル人材の育成をめざします。

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海外フィールド研修

▼解決を目指す「社会課題」

グアムが抱える複合的課題

リゾートの裏側に潜む問題を探り
具体的な解決策を導き出す

大畑 拓摩さん

大畑 拓摩さん

1年生(大阪府 大商学園高等学校 出身)

現地の対話から得た「生きた情報」
実体験をもとに経済のリアルを読み解く

グアム研修では、現地調査をとおして観光リゾートの裏側にある社会的・経済的課題を探究しました。

日本で見られるグアム関連資料は量が少なく内容も古いため、グアム大学や政府機関、地元住民への聞き取りを行い、最新の情報を収集することに徹しました。調査を通じて、トランプ関税が地域経済に与える影響やオーバーツーリズムの問題など、現場でしか得られない、リアルな課題が見えてきました。立場の違う人々の意見を比較する過程で、一つの経済問題にも多様な利害関係が存在すると知り、経済事象をより立体的に分析する姿勢が身についたと感じています。また、英語によるコミュニケーションを通じて、主体的な対話力を養えたことも大きな収穫でした。国際的な場面でも通用する経済の基礎力は、日本の地方が抱える社会課題を考える際にも応用できると確信しています。

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工藤 和也 准教授

工藤 和也准教授

[専門分野]語彙意味論、統語論、形態論

グアムでの原体験と多角的な分析により
観光地の裏側にある複合的な課題に迫る

多くの日本人にとってグアムは「観光リゾート」ですが、その背景には観光業や米軍基地への経済的依存、過度な開発による環境負荷、人材流出など、現代社会の縮図ともいえる複合的な課題が潜んでいます。

この研修では、リゾートの裏側にあるリアルな実情を解き明かすべく、事前学習・現地研修・事後学習の3段階による体系的な学びを展開します。現地では英語を用いた実践的なコミュニケーションを軸に、政府機関や博物館への視察、現地学生との交流を行い、机上の学修だけでは見えないリアルな課題を肌で感じ取ります。重要なのは、単なる観察にとどまらず、得られた知見を日本や他国の事例と比較しながら多角的に分析し、具体的な解決策を導き出すことです。実体験を通じて、経済・社会の構造を深く理解し、自ら考え行動する主体性、グローバルな視点で複雑な課題解決に挑む実践力を養います。

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セナ モレノ レイサ クリスティナ 講師

セナ モレノ レイサ クリスティナ講師

[専門分野]国際経済政策


Seminars ゼミ紹介

渡邉 正英 ゼミ

野波 俊輔さん

統計分析による社会課題の解決

若者の投票率は教育で上がるのか?
データ分析を駆使し、政策を提言する

野波 俊輔さん

4年生(高知県立高知⻄高等学校※ 出身)※現:高知県立高知国際高等学校

若者の投票率低下や地方の若年層人口流出といった現代社会の課題に対し、プログラミング言語「R」を用いたパネルデータ分析で解決策を探っています。私たちのグループは、若者の意見が反映される政治に焦点を定め、主権者教育の効果を検証しました。メンバーと密に連携し、データの収集や校正に苦心しながらすすめた研究は、WEST論文研究発表会で分科会賞を受賞することができました。学内外の報告会に向け、徹底した準備を繰り返すなかで、以前は苦手だった人前での発表も自信をもって話せるようになりました。また、統計学的な考え方や執筆力も鍛えられたと実感しています。現在は地方経済への貢献を視野に、プロスポーツの経済効果について卒業論文をすすめています。真摯に研究と向き合い、「努力すれば必ず成長できる」という確信を得たゼミでの経験は、どんな道に進んでも必ず役立つ大きな財産です。

津川 修一 ゼミ

松本 紗友希さん

医療・環境・都市交通の財政政策

医療や環境など身近な財政課題を
ミクロ経済学とデータで可視化

松本 紗友希さん

3年生(京都府立久御山高等学校 出身)

津川ゼミでは、医療や環境、都市交通など、市場のメカニズムだけでは解決が難しい経済問題に着目し、ミクロ経済学やゲーム理論、統計学を駆使して財政政策のあり方を研究しています。理論と緻密なデータ分析を重視する方針に惹かれて、このゼミを選びました。PCを用いた分析や教科書の輪読をとおして、アウトプットを意識した学びの重要性を実感しています。当初は専門知識に不安を感じていましたが、個々の理解度に寄り添ってくださる先生の丁寧なサポートのおかげで、研究に対する解像度が格段に上がりました。日常のニュースを理論的にとらえ、社会問題の背景を深く考察する視点も養われています。卒業論文では、エッセンシャルワーカーの労働環境や賃金問題を取り上げます。公共経済学の視点を活かし、理論やデータ分析にもとづく健全な財政政策のあり方を多角的に検討したいと考えています。

上山 美香 ゼミ

梅岡 咲帆さん

途上国における開発経済

コーヒーや古着から探る途上国の現状
開発経済のリアルを学ぶ

梅岡 咲帆さん

3年生(京都府 龍谷大学付属平安高等学校 出身)

高校時代の高大連携授業や上山先生の著書に感銘を受け、上山ゼミに入るために経済学部の受験を決めました。ゼミではコーヒーや古着といった身近な製品を入り口に、途上国が抱える課題をSDGsやフェアトレードの観点から学んでいます。2024年度は「コーヒーと途上国」をテーマに、ルワンダやメキシコの事例を研究し、京都市内でフィールドワークを実施しました。地域の方々の声に真摯に耳を傾け、意見交換するなかで、理論だけでは見えない開発経済のリアルを深く痛感しました。2025年度は「ファッション業界における途上国の問題」に着目し、古着がたどるルートやファッション産業と環境問題、トランプ関税が衣料品のサプライチェーンへ与える影響を多角的に考察しました。他大学も含めた討論会や先生や仲間たちとの議論によって、一つの事象に深く切り込み、多面的にとらえる力が身についたと実感しています。

大久保 翔平 ゼミ

石宮 伊織さん

グローバル社会における諸問題

経済の相互依存は平和をもたらすか?
現地調査で理論と現実の差を痛感

石宮 伊織さん

3年生(福井県 北陸学園北陸高等学校 出身)

グローバル社会における貧困や紛争、経済格差や資源争奪といった諸問題をテーマに、グローバル経済の歴史的構造を研究しています。経済の相互依存が平和を保障するという単純な見方に疑問をもち、歴史的背景を踏まえた持続可能な解決策を探りたいと考えました。特に印象深いのは、インドネシアでの海外フィールド研修です。現地の経済格差や多民族社会の実態を自らの目で確かめたことで、理論だけでは計り知れない現実の重みを痛感しました。研修の代表として現地機関との調整を率先して行うなかで、異なる価値観をもつ人々と協働しながら課題を探究する難しさと意義を実感しました。現在はこれらの学びを発展させ、国家間の経済的な相互依存が国際紛争に及ぼす影響について卒業研究をすすめています。自分の問いを大切にし、理論的な考察と現実の課題の双方から、持続可能な平和のあり方を追究し続けたいと考えています。

[主な卒業論文テーマ]※2025年度 卒業論文より抽出

  • 外国人労働者の受け入れによる経済の影響や日本の将来について
  • 医療の地域偏在がもたらす死亡率への影響
    ―都道府県と2次医療圏における実証分析―
  • どうして、スマート農業は普及しないのか?
  • ベトナム・ホーチミンにおける大学生と日本の大学生のキャリア環境意識の比較
  • 観光と地域経済の持続可能性ー京都とマンチェスターの比較
  • アニメ聖地巡礼が地域経済に与える影響と可能性
  • 伝統産業の衰退を防ぐ広報と教育の役割
    ー丹後ちりめんの後継者育成に向けた取り組みと課題ー
  • 再生可能エネルギーの普及と地域振興策
    ~いま私たちにできることとは~
  • 新型コロナウイルスが企業に与えた影響について
  • 女性の就業率と待機児童の関係に関する実証分析
  • AIは人間の労働を奪うのか― 労働市場の再編と人間の役割 ―
  • 日本の家計金融資産が貯蓄重視から脱却するには

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