インド経済について、企業や産業がどのような要因とプロセスで成長しているのか、州レベルでみた経済パフォーマンスの違いが制度や政策によって説明できるのか、弱者対策が実は既得権益の温存につながっているのではないか、などを研究しています。
アジア経済論という講義科目で、インド経済について講義しています。インド経済は近年急成長を遂げつつありますが、成長の持続性を危うくする問題を抱えているのも事実です。インド経済の等身大の姿を理解するため、成長している側面と構造的な問題をバランスよく考えていきます。
ゼミでは、各自が自分の関心を生かしテーマを絞り込み、個人やグループで報告し合いながら学習を進めます。テーマは様々で、A)経済成長に関する基本的な問題を学ぶ、B)国際経済の新たな潮流の中で生じている問題を認識する、C)日本の新興国との経済関係のあり方を考える、D)自分の働き方について視野を広げる、という面で学生にとって意義があります。ゼミでは、これらの側面それぞれからテーマを選んで考察を深めていきます。
自分の関心事について、「でもこれは経済ではない」、「でもこれはアジアやインドに関係ない」と勝手に結論づけている人が多く残念です。皆さんが考えているよりも経済学で扱える範囲は広く、また、どこかでアジアやインド経済に関連している事象は多いのです。まずは自分の関心に素直になって、それを勉強につなげていく道筋を考えませんか。